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手元供養

手元供養とは

「手元供養」という言葉には、まだ聞き馴染みのない方もいらっしゃると思います。
近年少しずつ認知されてきている供養の仕方で、ご遺骨(多くの場合、分骨して一部分のみ)をお墓に入れずに手元に残し、ご自宅に安置したり、身に付ける物の中に収めて身近な所で供養を行う方法です。

日本で手元供養の需要が出始めたのは2000年代に入ってからで、特にこの数年で認知度は増えているものの、まだまだ広く知られた供養の仕方とは言えません。

手元供養協会会長の山崎譲二氏の独自調査によると、手元供養品の販売数と年間死者数から割り出した数でいえば普及率は2%程度(2020年現在)。ペット用に求められたであろう数も含めた販売数ですので、人の供養に限ればもっと少ないでしょう。それでも年間販売数はこの9年間で50倍以上に増加しているともいい、需要は確実に高まってるようです。

多様な手元供養品

現在、手元供養品はインターネットでも手軽に購入できるようになっており、需要の高まりに応えるように、その種類は多彩になってきています。
大まかに分けると「骨壺」と「アクセサリー」に分かれますが、概してデザイン性の高い物が多く、ご遺骨を忌避するものではなく、故人のよすがとして受け入れやすくなる工夫がされているように感じます。

    • ▪ ミニ骨壺
      インテリアとして自宅に置いておけるような物から、持ち歩けるくらいの小さな物まで、各種サイズがあります。

 

  • ▪ アクセサリータイプ
    ネックレスやリングなど、気軽に身に着けておけるのが利点。従来はモチーフの中にご遺骨をお入れするタイプのみでしたが、近年ではご遺骨から炭素を取り出してダイアモンドをお作りするものもあります。

 

手元供養=お墓が不要、ではない

故人を身近に感じておける良さがある一方で、手元供養をされる際には注意点もあります。

▪分骨をしたうえで、一部を手元供養される場合

手元供養しない分のお骨は、どこかのお墓や納骨堂などに納めることになります。
その際、必ず分骨証明書を発行してもらうようにしてください。先々で分骨した分を同じ場所、あるいは別のお墓などに埋葬することになった場合には、墓苑の管理者に分骨証明書の提出が必要です。

 

▪ご遺骨全てを手元供養される場合

供養する方が存命の間は問題ありませんが、その方が亡くなった後にはご遺族がお骨の置き場に困ることになりえます。
手元供養を続ける場合でも、できればお墓を用意しておくのが望ましいでしょう。
また、お墓や納骨堂に納骨することになった際には、管理者に「埋(火)葬許可証」の提出が必要になります。火葬した際に必ずご遺骨と一緒に返却されますので、紛失しないようにご注意ください。

今後も増えるかもしれない「新しい選択肢」

「アンカレッジの樹木葬」も、従来の画一的でともすれば「暗い」「怖い」というイメージの付きがちなお墓を変え、よりお参りしやすい環境をと考えて明るい庭苑での樹木葬をご案内しています。故人や遺族の希望に応じたいろいろな弔い方の選択肢が、今後も増えていくかもしれません。

新しい供養の仕方の種類

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