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手元供養

「手元供養」という言葉、まだ聞き馴染みのない方もいらっしゃると思います。
近年少しずつ認知されている供養の仕方で、ご遺骨(多くの場合、分骨して一部分のみ)をお墓に入れずに手元に残し、ご自宅に安置したり、身に付ける物の中に収めて身近な所で供養を行う方法です。

少し前になりますが、中国のSNS上で日本の企業が作る手元供養用の卵型ミニ骨壷が話題入りし、ミニ骨壷を紹介した動画の再生回数が390万回を超えたそうです。「かわいい」というデザイン性と「故人と一緒にいられる」というのが好評の理由とのこと。

因みに、日本で動画サイト「Youtube」にアップされている手元供養やミニ骨壷を紹介した動画の再生回数を調べると、一番多いものでもわずか6000回を超える程度。中国の人口が日本の10倍であることを考慮しても、注目度の差が圧倒的です。

今では一部地域を除いて火葬が義務付けられている中国ですが、元々は土葬にして体が土に還ることを理想とした儒教の思想が広まっており、火葬への抵抗も近年まで残っていたといいます。その中国においても、ご遺骨の一部分ではあるにせよ、お墓への埋葬をしない手元供養がこれだけ注目されているというのは(実際の購入実数は別としても)葬送への意識の変化がうかがえるという点で興味深いことです。

日本で手元供養の需要が出始めたのは2000年代に入ってからで、特にこの数年で認知度は増えているものの、まだまだ広く知られた供養の仕方とは言えません。

手元供養協会会長の山崎譲二氏の独自調査によると、手元供養品の販売数と年間死者数から割り出した数でいえば普及率は2%程度(2020年現在)。ペット用に求められたであろう数も含めた販売数ですので、人の供養に限ればもっと少ないでしょう。それでも年間販売数はこの9年間で50倍以上に増加しているともいい、需要は確実に高まってるようです。

その期待に応えるように、手元供養品の種類は多様になってきています。

ミニ骨壷は自宅安置用の物から持ち歩けるくらいのサイズの物まであり、他にもご遺骨が入れられる写真立て、気軽に身につけられるアクセサリータイプもあります。

ネックレスやリングといった物も、従来はモチーフの中にご遺骨をお入れするタイプのみでしたが、最近ではご遺骨から炭素を取り出してダイアモンドをお作りするというものも。

概してデザイン性の高い物が多く、ご遺骨を忌避するものではなく、故人のよすがとして受け入れやすくなる工夫がされているように感じます。

「アンカレッジの樹木葬」も、従来の画一的でともすれば「暗い」「怖い」というイメージの付きがちなお墓を変え、よりお参りしやすい環境をと考え明るい庭苑での樹木葬をご案内しています。故人や遺族の希望に応じたいろいろな弔い方の選択肢が、今後も増えていくかもしれません。

新しい供養の仕方の種類

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